他人に分からないように難しく設定したパスワードを自ら忘れてしまったとき結構焦ります。それがroot権限でログインするために使用するパスワードなら尚更です。
今回はMariaDBでデータベース運用をしていてrootパスワードを忘れてしまったときのパスワード再設定方法についてのお話です。
はじめにMariaDBに保存されているパスワードを再設定するため、MariaDBにログインする必要があります。普段であればログインの際はパスワード入力を求められますが、今回はパスワード無しでログインできるようにします。
作業内容は一旦MariaDBを停止させてからパスワード入力をスキップさせる設定を追加します。その後MariaDBを起動させます。以下はその作業コマンドです。
$ sudo systemctl stop mariadb $ sudo systemctl set-environment MYSQLD_OPTS="--skip-grant-tables" $ sudo systemctl start mariadb
これでパスワード無しでrootログインできるようになりました。
MariaDBにログインしたら、alter文を用いてパスワード再設定します。以下のコマンドはパスワード再設定の入力例です。
> alter user 'root'@'localhost' identified by '新しいrootパスワード';
パスワードを再設定し終わったら一旦MariaDBからログアウトします。
続きまして、パスワード有りでログインする設定に戻します。これをしておかないとパスワード無しでrootログインできてしまいますので、おすすめできません。
方法としては、MariaDBを停止させたのち、パスワード入力をスキップする設定を解除します。その後でMariaDBを起動します。
$ sudo systemctl stop mariadb $ sudo systemctl unset-environment MYSQLD_OPTS $ sudo systemctl start mariadb
これでログイン時にパスワード入力を求める設定に戻すことができました。
この方法を知っておけばパスワードを何度忘れても焦らず対処できますね。よかったよかった。