はろー。 は、はろー。まとめノート書いてますよ。

【自宅サーバ作業第11回】自宅サーバにWordPressをインストールする前編(PHPとMariaDBのバージョンアップ)

自宅サーバにWordPressをインストールする 前編 PHPとMariaDBのインストール アイキャッチ画像

自宅サーバ作業過去回より仮想マシンの作成、ゲストOSへのLAMP環境構築、自宅サーバ公開、ドメイン取得までを行い、インフラ整備の方は大体完了しました。
あとは公開用ディレクトリにhtmlやらphpやらのファイルを追加して、ウェブページを作成していくだけです。さあ、ウェブページを作成して全世界に自分の思いの丈をぶつけていきましょう。

けれど、ウェブページを一から作るのって結構面倒くさいです。コードの書き方の習得はもとより、サイトデザイン、サイト構成、異なるブラウザOS間での表示崩れ問題、パソコンやスマホへの対応。いくつもの課題をクリアしながら作成していかなければなりません。
それに、htmlファイルやphpファイルを開いてコードと文章の混ざりあった画面を眺めていると、あれだけ熱く込み上げていた思いの丈も冷めてしまいそうです。

できればOfficeソフトのWordみたいな使用感で、見栄えの良いサイトデザインが予め用意されていて、パソコンやスマホ表示対応などの面倒な作業も必要ないと良いです。

今回はそんな執筆作業に集中しやすい環境を実現する「WordPress」をインストールして使用するまでのお話です。

前編では、WordPressについてのさわり部分とWordPressをインストールする前準備としてPHPとMariaDBのバージョンアップについて触れています。
WordPressのダウンロードからインストール、使用開始前の作業手順については後編をご覧ください。

WordPressについて

WordPress は美しいサイトやブログ、アプリを作るためのオープンソースソフトウェアです。
美しいデザイン、パワフルな機能、望むものは何でも作れる自由。WordPress は無料であると同時に、値段がつけられないほど価値のあるものです。
Web上の34%のサイトが WordPress を使っています。趣味のブログから大規模なニュースサイトまで様々です。

引用元: WordPress.org

…とWordPress本家サイトでも主張しているように、WordPressはフリーソフトウェアです。主にブログで使用されていて編集のしやすさからウェブサイト全般で使用されています。

なお、当サイトもWordPressで運用しています。

WordPressのインストール前準備

WordPressをインストールする前に、自宅サーバ環境がWordPressに適しているか調べます。WordPressインストールに必要なソフトウェアはPHPとMySQL(MariaDB)であり、システム要件は以下のとおりです。(2019年8月12日時点)

動作環境 推奨環境
PHPバージョン 5.2.4以上 7.3以上
MySQLバージョン 5.0以上 5.6以上(MariaDBの場合は10.0以上)

 

まず、PHPのバージョンを調べます。

php -v

「PHP 5.4.16 (cli) (built: Oct 30 2018 19:30:51)」と返されました。バージョンアップ前のPHPのバージョンは5.4です。

次に、MySQL(MariaDB)のバージョンを調べます。

mysql -V

「mysql  Ver 15.1 Distrib 5.5.60-MariaDB, for Linux (x86_64) using readline 5.1」と返されました。バージョンアップ前のMariaDBのバージョンは5.5です。

現状の環境でも動作要件を満たしていますが、最新バージョンのWordPressはインストールできません。
また、セキュリティ面において古いバージョンのWordPressの使用はおすすめできません。なので、最新バージョンである5.2系統(2019年8月12日時点)のWordPressをインストールするべくPHPとMariaDBのバージョンアップを試みたいと思います。

ちなみに、現状の環境だとWordPressの4.x系統までであれば動作するようです。

PHPのバージョンアップ

ここからWordPressインストール前準備として、PHPのバージョンアップをしていきます。

Remiリポジトリのインストール

はじめに、PHPをバージョンアップするため、PHPの最新パッケージを配布しているRemiリポジトリをインストールします。

sudo yum -y install http://rpms.remirepo.net/enterprise/remi-release-7.rpm

インストールされたRemiリポジトリから使用できるPHPのバージョンを確認します。

ls /etc/yum.repos.d/ | grep php

すると、以下のような表示一覧が返ってきます。

remi-php54.repo
remi-php70.repo
remi-php71.repo
remi-php72.repo
remi-php73.repo

表示一覧より、インストール可能なPHPの最新バージョンは7.3と分かりました。

既存のPHPのアンインストール

別バージョンのPHPをインストールする前に、既存のPHPをアンインストールしておきます。次のコマンドを入力してPHP関連のパッケージを全てアンインストールします。

sudo yum -y remove php-*

PHPをアンインストールするとPHP設定ファイル(php.ini)も消えてしまいます。最新バージョンのPHPをインストールしたあとに再度入力し直すのも手間なので、バックアップを取っておきます。

アンインストールする前に手動でバックアップを取っても良いのですが、アンインストール時にシステム側でPHP設定ファイルを自動的にバックアップしてくれるのでそれを使用しても良いかと思います。その場合、PHP設定ファイルのバックアップは「/etc/php.ini.rpmsave」として保存されます。

最新のPHPのインストール

最新バージョンのPHPをインストールします。インストールするPHPバージョンは7.3にしたいと思います。

sudo yum -y install --enablerepo=remi-php73 php php-mbstring php-pdo php-mysqli

ここでインストールするパッケージは

  • PHPを扱うためのパッケージ
  • PHPで日本語を扱うためのパッケージ
  • PHPでデータベース接続(PDOクラス使用)するためのパッケージ
  • PHPでデータベース接続(mysqliクラス使用)するためのパッケージ

の4点です。

–enablerepo=remi-php73部分でRemiリポジトリから指定のバージョンのPHPパッケージをインストールします。
なので、PHPのバージョンを7.3ではなく、他のバージョンでインストールしたい場合はremi-php72としたりremi-php70としたりすれば別バージョンのPHPをインストールできます。ただし、Remiリポジトリに指定のバージョンのあることが前提です。

PHPのバージョン確認

インストールが完了したら、PHPのバージョンを確認します。

php -v

PHP 7.3.8 (cli) (built: Jul 30 2019 09:26:16) ( NTS )」と返されました。バージョンアップ後のPHPのバージョンは7.3です。

PHP設定ファイルの更新

PHPをインストールし直したため、PHP設定ファイルは初期化されています。なので、インストールし直す前に変更を加えた設定ファイルをインストール後のまっさらな状態の設定ファイルと置き換えます。

ここでは、システム側で自動バックアップした設定ファイルを使用していきますが、その前に念のためインストール直後のphp.ini設定ファイルのバックアップを取っておくことをおすすめします。

例えば、簡易的ですが以下のようにバックアップをとっておくと良いでしょう。

sudo cp /etc/php.ini /etc/php.ini_default

バックアップを取り終えた後、PHP設定ファイルを更新します。

sudo cp /etc/php.ini.rpmsave /etc/php.ini

これでPHP設定ファイルは更新されました。

phpinfoで更新確認する場合

phpinfoからでもバージョンの更新や設定ファイル更新の確認ができます。その場合は、Apacheを再起動してからでないと古いバージョンのままの表示となってしまうので注意が必要です。

なお、phpinfoを作成していない場合は以下の手順で作成していきます。

  1. phpinfoファイルを作成します。ここではファイル名を「phpinfo.php」とし、公開用ディレクトリ直下に保存しています。
    vi /var/www/html/phpinfo.php
  2. コードを記述して保存します。
    <?php echo phpinfo(); ?>
  3. 「http://”サーバのIPアドレス”/phpinfo.php」にアクセスすると以下のような画面が表示されます。
    phpinfo ブラウザ表示画面

PHP設定ファイルが更新されていない場合

以上の手順を行なってもPHP設定ファイルが更新されていない場合やそもそも既存のPHP設定ファイルが無い場合は、バージョンアップ後のPHP設定ファイルを開いて内容を修正する必要があります。

その際は、【自宅サーバ作業第6回】CentOSでLAMP環境を構築する(PHPのインストール)を参考に設定ファイルを修正します。

【自宅サーバ作業第6回】CentOSでLAMP環境を構築する(PHPのインストール)

MariaDBのバージョンアップ

つづきまして、WordPressインストール前準備として、MariaDBのバージョンアップをします。
ここでは、MariaDB本家サイトよりリポジトリ情報を生成したのち、そのリポジトリを用いてMariaDBのバージョンを更新する手段でいきます。

リポジトリ情報の生成

MariaDB本家サイトのリポジトリ情報生成ページにアクセスすると以下の画面が表示されます。

MariaDB リポジトリ情報生成ページ

ページ内手順に沿って操作していくとリポジトリ情報を生成するコードがページ下部に表示されますので、ページ下部に表示されたコードをコピーしてサーバーに保存します。

MariaDB リポジトリ情報生成ページ ページ内操作

リポジトリのファイル名はページ内の注意書きに従って「/etc/yum.repos.d/MariaDB.repo」などとします。

MariaDBのバージョンアップ

生成したリポジトリファイルを用いてMariaDBをバージョンアップします。PHPのバージョンアップと異なり、既存のMariaDBをアップデートする点に注意が必要です。

そのため、MariaDB起動している場合、バージョンアップする前に一旦MariaDBを停止しておきます。

sudo systemctl stop mariadb

バージョンアップするため次のコマンドを入力します。

sudo yum -y update MariaDB-server MariaDB-client

アップデートが完了したのち、MariaDBのバージョンを確認します。

mysql -V

mysql  Ver 15.1 Distrib 10.4.7-MariaDB, for Linux (x86_64) using readline 5.1」と返されました。バージョンアップ後のMariaDBのバージョンは10.4です。

補足. アップデートエラーが出る場合

バージョンアップ時に以下のエラーメッセージが出てバージョンアップできないときはyumのアップデートをすると解決できる場合があります。

エラーメッセージ:

警告: /var/cache/yum/x86_64/7/mariadb/packages/MariaDB-compat-10.4.7-1.el7.centos.x86_64.rpm: ヘッダ ー V4 DSA/SHA1 Signature、鍵 ID 1bb943db: NOKEY
MariaDB-compat-10.4.7-1.el7.centos.x86_64.rpm の公開鍵がインストールされていません

yumのアップデートをする場合、次のコマンドを入力します。

sudo yum -y update

yumアップデート時に、MariaDBのバージョンアップも実行されるはずです。

MariaDBの起動(または再起動)、自動起動設定する

無事にMariaDBのバージョンアップが完了したら、MariaDBの起動(または再起動)と自動起動設定を開始します。

MariaDBを起動する場合は次のコマンドを入力し、

sudo systemctl start mariadb

MariaDBを再起動する場合は次のコマンドを入力します。

sudo systemctl restart mariadb

また、バージョンアップ後は自動起動設定がoffに変更されているため、これをonにします。

sudo systemctl enable mariadb

自動起動設定がonになっていることを確認します。

sudo systemctl is-enabled mariadb

「enabled」と返ってきたら、自動起動設定がonになっています。

MySQLをアップグレードする

MariaDBのバージョンアップに伴い変更されたテーブル関連の整合性をとります。以下のコマンドを入力して

sudo mysql_upgrade -u root -p

ROOTのパスワードを入力したらアップグレードが開始されます。

さいごに

冒頭で述べたWordPressのインストール推奨環境を構築するまでできました。長かったですね。

さて、後編ではようやくWordPressのダウンロードとインストール、使用を開始するまでの作業手順を書いていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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