自宅サーバ作業第2回目では、自宅サーバ作業第1回でインストールしたVirtualBoxに仮想マシンを作成していきます。
目次
仮想マシンの完成予定の仕様です。作り始めでアクセス数の少ないホームページであればこのくらいで問題ないはず。ということで必要最小限のスペックにしてあります。
仮想マシン作成後でも変更は可能なので、必要に応じてスペックを上げていくと良いかもしれません。
OS | CentOS 7(64bit) |
CPU | 2.6GHz |
メモリ | 1024MB |
ストレージ | 20GB |
さっそく、VirtualBoxで仮想マシンを作成していきたいところですが、その前に仮想マシン上に構築するOSのイメージファイルを準備しておく必要があります。
今回、CentOS 7でのサーバ構築を行いますので、まず公式サイトダウンロードページよりCentOS 7をダウンロードしてきます。
https://www.centos.org/download/
ダウンロードページより「Minimal ISO」をクリックし、任意のミラーサイトからイメージファイルをダウンロードします。
ダウンロード時に、イメージファイル名を確認して仕様に沿ったものかチェックを行います。
2019年7月22日時点でのダウンロードファイル名は「CentOS-7-x86_64-Minimal-1810.iso」となっており、これを下の表のように分割して確認します。なお「1810」の数字はリリースバージョンのため多少違っていても問題は無いでしょう。
チェック事項 | ファイル名 |
CentOSのバージョンは「7」か | CentOS-7 |
OSは「64bit」か | x86_64 |
インストールタイプは「Minimal」か | Minimal |
それでは、VirtualBoxで仮想マシンを作成していきます。
作成した仮想マシンの設定を行います。インストールするイメージファイルの指定やネットワーク接続設定、グラフィックスコントローラーの変更、不要な機能を無効化します。
はじめに、VirtualBox管理画面ツールバーの「設定」をクリックして設定ウィンドウを開きます。
インストールするイメージファイルを指定します。設定ウィンドウの「ストレージ」をクリックすると以下の画面が表示されるので、ストレージデバイス欄内のコントローラー:IDEツリー下の「空」をクリックします。それから、右スペースの属性欄内に光学ドライブ:IDEセカンダリマスター横に「ディスク」アイコンが表示されるのでそれをクリック。
先にダウンロードしたイメージファイルを指定します。
「ネットワーク」をクリックすると以下の設定画面が表示されます。割り当ての初期値は「NAT」となっているので「ブリッジアダプター」に変更します。これによって、仮想マシンを一つの端末として扱えるようになるので、LAN内での通信振り分けがわかりやすくなります。
「ディスプレイ」をクリックして、グラフィックスコントローラーの変更を行います。VirtualBox 6よりグラフィックスコントローラーに「VMSVGA」が初期値で設定されるようになりました。これを以前のバージョン初期値である「VBoxVGA」に変更します。
「システム」をクリックして起動順序リスト内のフロッピー項目のチェックを外します。
「オーディオ」をクリックして、オーディオを有効化のチェックを外します。
「ポート」をクリックして「USB」タブに切り替えたら、USBコントローラーの有効化のチェックを外します。
最終的に以下のような仮想マシンができました。
この仮想マシンを使って次回、自宅サーバ作業第3回にCentOSのインストールを行なっていきます。