はろー。 は、はろー。まとめノート書いてますよ。

【自宅サーバ作業第6回】CentOSでLAMP環境を構築する(PHPのインストール)

CentOSにPHPインストール アイキャッチ画像

自宅サーバ作業第4回、自宅サーバ作業第5回から引き続き、ホームページを制作するための開発環境を整えていきます。

開発環境を整えるためにインストールするソフトウェアはWebサーバソフト「Apache」、データベース「MariaDB」、プログラミング言語「PHP」です。
これらの各種ソフトウェアとLinuxOS(CentOSはLinuxOSのうちの一つ)を合わせて、通称「LAMP(ランプ)環境」と呼ばれています。

自宅サーバ作業第6回では、WordPressの使用やWebアプリケーションの制作に備えて、プログラミング言語「PHP」をインストールします。

※ゲストOSは既に起動している前提で作業を進めています。ゲストOSインストールおよび起動方法は自宅サーバページ過去回を参照ください。

プログラミング言語「PHP」について

プログラミング言語とは、広い言い方をすると、人の命令を機械が理解できるように記述した言語のことです。プログラミング言語を書く人をプログラマなどと呼びます。

ホームページ制作に使われるHTMLもそういう意味ではプログラミング言語と呼べますが、PHPの場合「Webサーバ側で動作する」点においてHTMLと立ち位置が異なります。

サーバサイドとクライアントサイド

Webアプリケーションのシステムにおいて、システム利用者のブラウザ側で動作するシステムを「クライアントサイド」、Webサーバ側で動作するシステムを「サーバサイド」とおおまかに分けて呼んでいます。
この「サーバサイド」で使用するプログラミング言語をサーバサイドスクリプトなどと言います。また、利用者が閲覧しているブラウザで動作するプログラミング言語をクライアントサイドスクリプトと呼んでいます。

PHPはサーバサイドスクリプトの一つで、他のサーバサイドスクリプトに比べると記述方法が簡単でインストールやサーバの構築が容易というメリットがあります。
また、WordPressにはこのPHPが使用されているためWordPressを用いてホームページを作成したい場合はWebサーバにPHPを準備する必要があります。

データベース接続のためのPHP

サーバサイドで動作するPHPはデータベースに接続する役割を担っています。データベースに格納されたデータ群はPHPを介して登録、削除、更新を行うことができますし、またPHPからデータベースに問い合わせをすることによってデータベースの内容をホームページに表示できるようになります。

PHPのインストール

PHPのインストール作業についてですが、ここでPHP関連で必要になるパッケージは、

  • PHPを扱うためのパッケージ
  • PHPで日本語を扱うためのパッケージ
  • PHPでデータベースを扱うためのパッケージ

の3点です。とりあえず、これらができそうなパッケージをまとめてインストールします。

yum -y install php php-mbstring php-mysqli

インストールが完了したら、一旦Apacheを再起動します。

systemctl restart httpd

PHPのバージョン確認

PHPのバージョンを確認するため次のコマンドを入力します。

php -v

「PHP 5.4.16 (cli) (built: Oct 30 2018 19:30:51)」と返されたので、PHPインストール時のPHPのバージョンは5.4とわかりました。

PHPの環境設定の変更

PHPを実行する際の環境設定を変更します。ホームページの開発環境を利用する作業者やホームページを閲覧するユーザは日本人を想定していますので、デフォルトで日本語環境になるようにPHPの設定を変更していきたいと思います。

まず、PHPの設定ファイルを開いて以下の項目を変更します。

vi /etc/php.ini
692行目、PHPで使用するデフォルトの言語設定をUTF-8にする。
default_charset = "UTF-8"

878行目、タイムゾーンを東京に設定する。
date.timezone = "Asia/Tokyo"

1660行目、mbstringで使用のデフォルト言語を日本語にする。
mbstring.language = Japanese

※その他
478行目、PHP構文エラーを表示する。(ホームページ公開時はOffにしておくことをおすすめします)
display_errors = On

設定が終了したらApacheを再起動します。

systemctl restart httpd

PHPの動作確認

では、実際にPHPを書いてみて表示されるかどうかチェックします。

Apacheの動作確認と同様に公開用ディレクトリにテスト用ページを作成していきます。今回PHPのため「test.php」というファイル名にしました。

cd /var/www/html
vi test.php

「test.php」には次のコードを書きました。
アドレスは「http://”ゲストOSのアドレス”/test.php」を指定してアクセスします。

<!doctype html>
<html lang="ja">
<head>
 <meta charset="utf-8">
 <title>PHP表示テスト</title>
 <style>
  body{
   background-color:#ccf;
  }
 </style>
</head>
<body>
<?php
echo "<h1>PHP表示テスト</h1>";
echo "<p>hello, world.</p>";
$num1 = 3;
$num2 = 4;
echo "<p>".$num1." + ".$num2." = ".($num1+$num2)."</p>";
?>
</body>
</html>

ブラウザが下のように表示されたら成功です。これで今日から全員プログラマです。

PHPインストール ブラウザ表示 phpファイル作成

さいごに

自宅サーバ作業第4回目から始まり、Apache、MariaDB、PHPのインストールおよび設定を行なってきました。今回PHPのインストール作業を終えて、ようやくLAMP環境の構築ができました。

とはいっても、まだホームページを公開するための下地ができただけに過ぎません。
これから更にWebサーバの公開設定、公開に当たってのセキュリティ設定。加えてドメイン取得などを行う必要があり、最後にWordPressのインストールを行なっていきます。
これらに関する記事も順次、自宅サーバページにて公開の予定です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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