Windows Updateがバックグラウンドで実行されるたびにインターネットの通信速度が遅くなったり動作が重くなったりして困ることがあります。
OSのセキュリティ対策のためWindows Updateを停止させるわけにはいきませんが、作業中に動作がいきなり遅くなった挙句PCを再起動してくださいなんて言われても二つ返事で応じることなどできましょうか。
なので、macOSのApp Storeによるプログラム更新と同様にアップデートがある場合には通知を表示させて、あとでユーザが自由に更新できるような設定に変更してみます。
目次
はじめにWindows Updateについて。
更新すると、最新の修正プログラムと強化されたセキュリティ機能が提供され、デバイスの効率的な動作と保護に役立ちます。ほとんどの場合、デバイスの再起動によって更新プログラムが完了します。
Windowsを使っていて再起動を促すポップ表示を度々目にしたことがあるのではないでしょうか。これはWindows Updateがひと段落ついてユーザに再起動を促しているときに出てくるサインです。
「スタートメニュー/Windows システムツール/ファイル名を指定して実行」を選択してウィンドウを表示したのち、テキストボックスに「gpedit.msc」と入力しOKをクリックします。
OKをクリックすると、ローカルグループポリシーエディターというWindowsの管理画面が開きます。
なお、今回Windows 10 Pro環境下で設定を行っています。そのため、エディションの種類によってはこのローカルグループポリシーエディター画面が表示されない場合もあるかもしれません。その際は、gpedit.mscのインストールが必要になるようです。
ローカルグループポリシーエディター画面が表示されたらサイドメニューより「コンピューターの構成/管理用テンプレート/Windowsコンポーネント/Windows Update」の順にツリーを辿っていき、表示されるリスト内から「自動更新を構成する」を選びます。
「自動更新を構成する」をダブルクリック、または右クリックメニューより「編集」を選択すると「自動更新を構成する」画面が開きます。
「自動更新を構成する」画面でWindows Updateの設定変更を行います。初期の状態では「未構成」にチェックが入っているので、これを「有効」にします。
「有効」にチェックを入れるとオプションの自動更新の構成が選択できるようになります。
アップデートがある場合に通知を表示させてあとからダウンロード&インストールする設定に変更したいので、自動更新の構成の選択タブ内より「2 – ダウンロードと自動インストールを通知」を選びます。
これらを変更し終わったらOKをクリックして画面を閉じます。
「スタートメニュー/設定/通知とアクション」より「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」をオンにしているとWindows Updateの通知を取得できるようになります。
通知をオンにしていると下のようなポップ表示が出現するようになります。これなら更新プログラムを手動で毎回チェックする必要がなくなるのでラクに運用できます。
「スタートメニュー/設定/更新とセキュリティ」からWindows Updateの画面を開きます。
下の画面のように”更新プログラムをダウンロードする準備ができました”というメッセージとともにダウンロードボタンが表示されているのが分かります。
Windows Updateの実行はこの画面内のダウンロードボタンを押すと開始されます。
また、更新プログラムはダウンロード終了後に自動でインストールされます。
ダウンロードボタンクリック後の挙動は今まで通り自動更新の設定をしていた時と同じようですね。
Windowsの使い勝手向上として、Windows Updateの更新設定の変更を行いました。
これなら、回線の細い環境でも支障のない作業ができるようになるかと思います。